1.睡眠との出会い
― 内村先生が医師を志した経緯を教えてください
実は、祖父が寝たきりで体は不自由でしたが、私のことをとてもかわいがってくれました。その祖父の存在や勧めが医者を目指す最初のきっかけになったんです。 その中で手先が器用な方ではなかったことと、人の話を聞くのは好きだったこともあり、精神科が自分に合っていると感じ、精神医の道を選びました。
― 睡眠という分野に出会われたのは?
留学から戻ったときに、久留米大学で“日本初の睡眠クリニック”を立ち上げた教授と出会ったんです。精神疾患の多くには睡眠障害が伴うので、睡眠を学ぶことが精神医療の理解にも直結する。それで「これはやりがいのあるテーマだ」と思い、本格的に取り組むようになりました。
― 出会いが、使命になったということですね
今では“睡眠こそが人生の質を決める”と本気で思っています。